人貸し屋



「すいません。

 私の者たちが気を害してしまい・・・」



「い、いえ!

 それは大丈夫だから」



女当主が謝るから

慌てて笑顔を取り繕う



「・・・ありがとうございます。

 どうぞ、そこにおかけください」



女当主は小さく微笑んで

俺が座った真正面に座る



その横には中学生と黒男が

睨みながら座った



「で、アナタの名まえは?」



「俺ですか?

 朝陽です。朝に、太陽の陽」



「そうですか。

 とてもいい名前ですね」



「そう言うアンタの名まえは?」



女の名まえを聞く

ココが重要



好きになった女は

どんな奴でも落とす



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