人貸し屋
終章 3

★零 弐

★レイside



昼と一緒にイチゴ大福を食べていると

夜が男の子を抱えて帰ってきた



「どうしたんですか?

 もしや、拾ってきたのですか?」



男の子はこちらを向いて、

涙顔で駆け寄ってきた



「・・・そんなわけない。

 今回の依頼主の・・・友達だ」



「まぁ、そうですか。

 ・・・おかえりなさい」



小さく微笑んで、

夜とその男の子に言った



「た、ただいっ・・・ま帰りまし、た」



泣きながらそういう男の子



「・・・あなたが泣かせたんですか?」



夜を見ながらそう言うと

夜は慌てて首を振った



「そんなわけない」



「あ、あいつが・・・

 俺、と・・・あ、飛鳥を

 引き離したんだー!」



私に抱きついて大泣きしだす男の子



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