クリスマス&お正月
「…、海斗、どうだった」

しるふは真剣に、海斗は特に気にする様子もなく内容を読んでいた

沈黙を破ったのはしるふ

言いながら海斗の手元を覗き込む

海斗もしるふが見やすいように手に持っているみくじをしるふの方に向けてくれる

「ええっと、新たなる恋の予感なし。現状の維持と向上に努めよ。ただし、気を抜くことなかれ、相手への気遣いを忘れずにだって。残念だね、海斗」

「まったくだ、これで今年もしるふから離れられないわけだ」

肩をすくめながら海斗はみくじの紙をしるふに手渡す

「私も似たようなことが書いてあったよ。新しい恋は望むべからず。今ある現実のありがたさをかみしめよ。何があっても相手を信じること、自分を偽らないことが大切だってさ」

「いいこと書いてあるじゃん、もっと素直になれってことだろう?」

「海斗だって相手への気遣いを忘れるな、て書いてるじゃない」

ちゃんと心に繋ぎ止めておかなきゃ


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