恋……シヨ?ー小沢尚人編ー
女神の祝福は誰に
「おや?そんなに息を切らせて、朝からどうしたのかな?」
翌日の学校。
教室に荷物を置いてすぐ、1時間目の授業が始まる前に私は保健室にと走った。
「はぁ…はぁ…っ
おはようございます…世良先生…っ」
「ふふっ、おはよう。
相当息があがってるようだけど、ちょっとベッドで休んで行く?
それとも、俺の胸でも貸してあげようか」
「そういう冗談を聞きに来たんじゃありませーん!」
相変わらずとは言え、朝から大胆な発言には私もドキッとしてしまう。
大きな白衣を羽織り、クスクスと赤くなる私を見て笑う世良先生は、このママ高の女子生徒の名物にもなってる保健の先生なのだ。
このちょっぴりエッチな発言さえなければ、優しくてステキな先生なんだけどね。