恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「さつまいものロールケーキに失敗したのはあの時だけです!!
もう今は結構それなりに上達してるんですから!」
いつまでもあの“芋ようかんロールケーキ”の話を蒸し返されるのは何でだろう…。
私はぷーっと頬を膨らませながら長ねぎをリズミカルにトントンと切っていく。
その隣で先輩のクスッと笑う声が漏れ聞こえた。
「へ~ぇ、上達したのか。
じゃあ今度の優也んとことの練習試合の時、何か差し入れ持ってきてくれよ」
「──えッ!?」
さ、差し入れ!?
また包丁を動かす手を止めて先輩を見上げると、やっぱり不敵な笑みを浮かべて私を見下ろしている。
「嫌なのか?それとも出来ないって?
本当は全然自信ないんじゃねーの~?」
「~~~っ…!!」
もう今は結構それなりに上達してるんですから!」
いつまでもあの“芋ようかんロールケーキ”の話を蒸し返されるのは何でだろう…。
私はぷーっと頬を膨らませながら長ねぎをリズミカルにトントンと切っていく。
その隣で先輩のクスッと笑う声が漏れ聞こえた。
「へ~ぇ、上達したのか。
じゃあ今度の優也んとことの練習試合の時、何か差し入れ持ってきてくれよ」
「──えッ!?」
さ、差し入れ!?
また包丁を動かす手を止めて先輩を見上げると、やっぱり不敵な笑みを浮かべて私を見下ろしている。
「嫌なのか?それとも出来ないって?
本当は全然自信ないんじゃねーの~?」
「~~~っ…!!」