恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「何作ってくれんの?やっぱり弁当!?」


「べ、弁当なんて出来るわけないじゃない!そんな高レベルなの!」


「じゃあ何作るって言うんだよ?」


「それがわかんないから聞いてるんじゃないっ!」



結局言い合いになってしまい、優ちゃんはギュッと眉間にシワを寄せてため息を吐き出す。



「…ま、そうだよな。ガタガタのクッキーしか作れないお前に弁当なんて無理か」


「何でそういうことを言うの!」



不満げにぷーっと頬を膨らませていると、優ちゃんは窓辺に頬杖をついて少し考えてからこう言った。



「…レモンの蜂蜜漬けとかは定番だぜ?
あとは手で持って食べれるお菓子とか。ドーナツとかマドレーヌとかさ。
試合の後は腹も減るし糖分も欲しくなるし」


< 36 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop