恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「武藤くん…!」



そんなに日が経ってるわけじゃないのに、なんだか久しぶりに会ったようでドキンと胸が高鳴る。



「…そうなの、持ってこようか迷ったんだけどね」


「僕の傘でよければ一緒に入っていきませんか?」


「えっ、いいの!?」


「もちろん」



よかったー!さすが武藤くん、抜け目ない!!


……と、純粋に喜んだものの。

よく考えたら、それって俗に言う相合い傘ってことですよね…?



「~~~っ…」


「? 先輩??」



初体験だー!!


こんなことくらいで照れたり喜んだりするなんて、私って相当イタイ女?

でも…ちょっと憧れてたんだもんー!


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