恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「あーぁ、派手にやってんな…。
まぁ、あの様子なら捻ったりはしてないな」



けだるそうな、低く滑らかな声が聞こえて私は顔を上げる。

そして白いモノの正体を確認してまたびっくり。



「世良先生っ!!」


「よぉ」



(イラスト:羽樹緩真さま)



それは白衣に身を包み、綺麗な笑みを浮かべながら私を見下ろす世良先生だったのだ。



「先生…何でここに?」


「試合の時は結構怪我人が出るからな、そりゃ俺も居なきゃいけないだろ。
まぁ今は観戦中だけど」



あぁ、そっか…
一応先生もちゃんと仕事してるのね、なんて言葉は胸の中に留めておこう。


……と思ったのに!


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