恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「おい、利紅」
「大丈夫だよ、とらねーから」
“リク”と呼ばれたそのチャラそうな男子は、雅晴くんの肩にポンッと手を置いてまた悪戯っぽい笑みを浮かべる。
何が“とらない”んだろ…お菓子のこと?
いまいち二人の会話が読めず首を傾げていると、リクくんはお菓子の方へ向かい、それを見送る武藤くんは苦笑を漏らす。
「ごめん、先輩。あいつ中学からの友達で利紅っていうんです。悪いヤツじゃないんだけど…」
「……“けど”?」
「…女の子に手を出すのが早いから、先輩みたいに可愛い人は気をつけた方がいいかも」
さりげなく“可愛い”なんて言うからドキッとする。……けど。
そうか、あのリクってコはやっぱりそうなのか…。
「大丈夫だよ、とらねーから」
“リク”と呼ばれたそのチャラそうな男子は、雅晴くんの肩にポンッと手を置いてまた悪戯っぽい笑みを浮かべる。
何が“とらない”んだろ…お菓子のこと?
いまいち二人の会話が読めず首を傾げていると、リクくんはお菓子の方へ向かい、それを見送る武藤くんは苦笑を漏らす。
「ごめん、先輩。あいつ中学からの友達で利紅っていうんです。悪いヤツじゃないんだけど…」
「……“けど”?」
「…女の子に手を出すのが早いから、先輩みたいに可愛い人は気をつけた方がいいかも」
さりげなく“可愛い”なんて言うからドキッとする。……けど。
そうか、あのリクってコはやっぱりそうなのか…。