溺愛カンケイ!

その場にいる事が耐えられなくなり走り出していた。


どうやって帰ってきたのか分からないけど気が付いたら家のベッドに倒れ込んでいた。


悔しい、悲しい、辛い、苦しい。
大声で泣いた、涙が枯れるまで。


別に坂口くんの事を好きとかではなかった。
席も隣だし仲良く話がしたいと思っていたから話しかけてただけだったのに。


あんな事を言われるなんて思わなかった。

それにみんなも同じように思っていた事実に打ちのめされた。

私はうるさくてウザかったんだ…。



その日、綾からメールが届いた。


『今日は部活どうしたの?』と。

『体調が悪くなった。急に部活休んでゴメン』
とメールを返すのが精一杯だった。

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