溺愛カンケイ!
思わぬ再会と苦い過去

眠い目を擦り、寝室から出てリビングのカーテンを開けると眩しい太陽の光が。
窓を開けて肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込む。


着替えて洗面所で顔を洗い、髪の毛をセットした。
ちょっと今日はいつもとは違う髪型に。


朝食を済ませ、マンションから出て空を見上げると澄んだ青空が広がっている。


田中主任といつも通りに話が出来るかな、と多少の不安を抱え会社に向かった。




会社に着きエレベーターに乗り込み、ドキドキしながら営業フロアに足を踏み入れた。


「おはようございます」

「おはよ、花音」

私に気付いて挨拶してくれたのは蓮にぃだ。

まだ主任は来てないみたい。
フロア内を見渡すと部長たちもいないし。


「あれ?花音の髪型いつもと違うな。可愛いじゃん」

「ちょっと気合いを入れてみたんです」


蓮にぃに褒められて頬が緩む。

仕事の時はいつもハーフアップかシュシュで一つに纏めてるだけだったけど今日はプライベートでもよくやってる髪型、頭の上でおだんごにしていた。

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