溺愛カンケイ!

佐藤さん、余計な事をペラペラと…。
ここにいる人みんな絶対に引いてる。恥ずかしさ、この上ないよ。


「ハイ…。まぁ、その…ホントの事です」


俯きつつ答えると、佐藤さんはまだ話し続けてる。


「この会社に入社した時に小林の事を見掛けて声をかけたんですけど、昔と対応の違いにビックリしたんですよ。小林は部活の時でも常に騒いでて、いつも話題の中心にいたのに今じゃあり得ないぐらいおとなしくて…人見知りっていってもこんな酷くなかった気がする」


ふと顔を上げ横を見ると佐藤さんと目が合った。


「俺が卒業してから会社で会うまでの4年間でいったい何が原因で小林がこんな風になったのか凄い気になってたんです」


心配そうな表情で私を見る佐藤さん。

私のことなんて気にしてもらう価値ないし、あんな過去は思い出したくない。
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