君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~

危機

~空斗side~


トントンッ






「空斗、入るわよー」








母さんの声。








俺はベットからゆっくりとはい出た。








「ちょっと、顔色悪いんじゃない?」








「んー…そう…?」








「先生に診てもらいましょ。先生呼んでくるわ。」








「大丈夫だって…」







母さんがパタパタと廊下を走って出ていく。








「大丈夫だって言ってる…じゃん…」







そう言いながらも膝がガクッと落ちた。






そして、目の前が真っ暗になっていく―――。








―――――――――――







「空斗、体調どう?先生連れて来たわよー」







あ…母さんが帰って来たのか…







「きゃあ!!空斗!?しっかりして!?」








「空斗君!?君たち、空斗君を急いで集中治療室に運んで!早く!!」









なんで母さんも先生も、そんなにあわててるんだ?








…意識が…だんだ…ん…








―――――――
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