君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
――――――――――――



あたしはお昼ご飯を食べて、急いで空斗の部屋へ向かった。




“108号室”のプレートに目がとまる。



今日も空斗はあたしの事分かってくれるだろうか。




かすかな希望を胸に、あたしは空斗の部屋の扉を開けた。




「こんにちはー、空斗、来たよ~!!」




…返事が無い?




その反対に、嫌な声が聞こえた。




「…ゲホッ ゴホッ!ゴホッゴホ ゴホッ!!」




すぐに体の血の気が引くのが分かった。




「ちょ…!空斗、大丈夫!?」




あたしは急いでベットに駆けつけ、空斗の背中をさすろうとした…が。




空斗の手の平と、布団は血だらけで。




口から血を吐いている事に気づいた。




「空斗!!!」







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