君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~

君を想いながら

―――――――


そして現在。



―――――――



「ただいまっ琴音!!おっ?いい香り~」



「おかえり~早かったね、蓮!!」



あたしが作っているのはカレー。



空斗が大好きだったカレー。



あたしは小学校しか学校に行けてないため、仕事にはつけなかった。



でも、その代わり家事をしっかりして、蓮を側で支えている。



蓮は小説家と、イケメン芸能人として芸能界でも仕事をしている。



小説ばっかり書いていたら、部屋にこもりっぱなしになっちゃうからね!



「ってか、琴音料理、かなり上手くなったよな!」



「ははっ!自分でも思う!笑。ま、召し上がれ~」



あたしはカレーをお皿に盛りつけて蓮に出した。



出来たてのカレーを食べる蓮。



蓮はいつもおいしそうに食べるな~



作っていて気持ちがいい。



「やっぱ美味~い!そっか、明日空斗の誕生日だからカレーなんだな!」



あたし、カレーは年に4回しか作らない。



あたしの誕生日、蓮の誕生日。



空斗の誕生日…そして空斗の命日。



「そゆこと♪ちゃんと仕事OFにした?」



「あったりめ―じゃん!」
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