君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
ーーー

「空斗~明日何時に何処集合!?」



そういいながら、あたしは空斗の病室の扉を開ける。



「え、あ、琴音!?おはよっ」



いきなりはいってきたあたしを見てびっくりする空斗。



「いきなりでごめんね。
明日が楽しみすぎて笑」



「そうだな!いよいよだね。水族館。」



「で、何時に何処集合にする?」



「うーん…じゃ、病院前のコンビニに1時でどうだ?」



「おっけー!!楽しみだぁー!!」



うきうきしているあたしを見て空斗が呆れたようにいった。



「楽しみにしてるのはいいけど、慌て過ぎて最終診察を忘れんなよ!?」



「あ。」



最終診察のこと、すっかり忘れてたぁ…



それに行き先と時間も言わないと行けないんだっけ…



めんどくさいなぁ。



ま、空斗と外出だから楽しいし、いいけど!


この時、あたしはまだ知らなかったんだ。



楽しいけど、最も後悔する一日になることを。



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