君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
チュンチュン…


朝が来た。あたしは目を開けると、ベッドからおりて隣の棚を探った。


そして、手帳を取り出して10月のページを開く。


目に入る、たった一つのスケジュール。


"空斗と水族館(*^^*)"


紛れもないあたしの字でそうかいてある。


遂に来たんだ。この日がーーー。



「琴音ちゃん!おはよう。最終診察しに来たよ~」



あたしの担当看護師さんと、担当医が顔をだす。



「はぁーい」



あたしも素直に従う。



今回は、自分の部屋での検査のため、小さな機械で行われた。



「琴音ちゃん、しんどい所とか、痛い場所無い?」



そういって始まった最終診察は結局、1時間にも及んだ。
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