君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
すると、中から空斗の担当医の声がした。



「脈拍は…異常無し。でも、血圧が少し高いな…。」



あたしの心臓がドクンとはねる。



空斗…大丈夫かな?



「外出許可、出せることは出せるけど、大丈夫なのか?」



すると、空斗の声がした。



「大丈夫です!無理はしませんから。久々の外出なんで、緊張してるだけですよ…」



「よし!今日だけは、無理は絶対にするなよ?それが条件だ。では、外出許可を出します。」



「ありがとうございました。」



空斗の声がし、先生がてできた。



…と同時にあたしは空斗の病室にとびこんだ。



「空斗!最終診察の結果はどーだった?」



何も聞いてないフリ。



何も知らないフリで。



すると、予想通りに空斗は危なかったことを隠して、笑顔で答えた。



「全然よゆーだよ!退院だって出来るぐらいに健康だって!!」



「そうなんだ!あたしも許可無事にもらったよー。」



あたしはうまく笑えなかった。



「ほんとに…大丈夫?」



心配で、もう一度聞いた。



「…?大丈夫だって言ってんだろ?どんだけ心配性なんだよ。」



そういって、あたしの頭をくしゃっとなでた。
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