君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「んじゃ、そろそろ部屋に戻るね。着替えしないと…。パジャマ姿でデートって笑えるからね!」



「だなっ笑。じゃコンビニ前で。」



あたしは手を振って空斗の部屋を出た。



そして、閉めたドアに耳を近づける。



「…。お願いだから今日だけは…今日だけでいいから俺の体、もってくれ…」



あたしは静かにドアの前から離れた。



「何が大丈夫よ…。馬鹿空斗…」
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