君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
-----------ガタン、ゴトン。




あたし達は今、水族館に向かうため電車の中でまだ手をつないだまま。




空斗の手はあったかくて、大きい手。すごく安心する。




「琴音、寒くない?」




「大丈夫だよ」




「なら、よかった!」




-------『次はー波風水族館前ー、波風水族館前に止まりまーす。』




「そろそろだね。」




「おぅ、楽しみだな!」




『波風水族館前でーす。お降りの際はご忘れ物ございませんようお気をつけ下さーい。』




「降りるぞ。」




「うん!」
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