君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「あっ…ごめん。」




空斗があたしを体から離す。




「え…えーと、じゃ、仕切り直して、水族館いきますか!」




「うん!」




「あっ言うの忘れてた!…ポンチョって言うのか?その服、琴音に似合っててかわいいな」




空斗が八重歯を見せて可愛い笑顔で笑う。



もー…なんでそう、さらっと女の子にキュンとさせるような事言えるわけ?




空斗といると心臓がなんでか苦しくて仕方ないんだよ。




「空斗も、その服にあっててカッコ…いいよ。」




「まぢ?言われるとうれしいもんだな。」




そんな会話をしていると前に手をつないだカップルが通った。




「真似、してみる?」




「えっ…?」




すると、あたしの手に空斗の手が絡まった。



!!まさかの恋人つなぎ!?
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