君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
ーーピンポンパンポーン~♪

『笹原さーん。705号室の笹原琴音さーん。どこですかー?』

院内放送が流れている。


あれ?あたし、呼びだされてる…?


ポケットの中のケータイで時間を確認する。


もう、2時か…


あたしはどうやら1時間も屋上で昼寝してたみたいだ笑


そろそろ戻らないと。


さすがに怒られちゃうよ。


立ち上がろうとした瞬間、扉が開いた。


バンッ!!

「琴音ちゃん‼やっぱりここにいた!


早く戻りなさい。点滴の時間でしょう!?」


そういいながら、あたしの担当の看護師が顔を出す。


「あ、見つかった…。」





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