君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「で…。空斗はまた、発作が出たのか?」




「発作…だと思う。あたし、空斗が苦しんでるのに何も出来なくて…。」




「そんなの仕方ねーよ。痛みは他の人には分からないからね。」




「それに、あたし空斗の病気の事、何も知らない。」




蓮君がポカンと口をあけた。



「やっべー、何も知らずに言うとこだったじゃん!セーフ!」




え…もしかして蓮君は知ってる??




「?…蓮君は知っているの?」




「まーね。でも言わねーぞ?」




「え!なんで?」




「だって空斗の、優しさだから。」




?優しさ?




「意味不明っぽいな。」





「空斗は琴音チャンに心配かけたくないんだろ。たぶん。」





「あたしに心配かけたくない?」
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