君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「そっ。これ以上は俺の口からは言えねー。」




「えー!?今の説明じゃ分かんないよー泣」




「空斗の口から聞けるまで待っとくんだな!」




蓮君は最大の笑顔で笑った。




蓮君、“また、発作がでたのか”って…。




また…なの?そんな頻繁に出るの?




空斗の病気ってなんなの?





「そーだ!俺の事、蓮でいいよ!せっかく友達になったんだから!」




あたし達、友達になれてたの!?




「本当に?じゃ、あたしも琴音でいいよ!蓮。」




「おう、よろしくー琴音。ほい!仲良くなった記念に握手」




そう言って、蓮はあたしに手を差し出した。




あたしは蓮の手を握った。



すると、ぶんぶんと上下に手を振られた。
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