何度でも何度でも…
「…ね、海斗」

そっと腰に回していた腕をほどく

海斗と向き合う形になって、その少し高いことにある顔を見上げる

漆黒のけれど澄んだ瞳が、静かに見つめてくる

「…大好き」

ゆっくりとかみしめるようにつぶやくしるふに愛おしそうな優しい瞳を向けた海斗は、ゆっくりと優しく口づけする

しるふの腕が海斗の首に回る

優しい優しいキスが、海斗の答えだ

言葉は決して多くない

それでも小さなしぐさから言葉から

大切にしてくれてるのが伝わってくるから

その手を決して離さないでいようと思うの

前までは海斗の後ろをついて歩くだけだったけど、今は、これからは、隣を歩いて行きたい

同じ未来を一緒に見つめていきたい

その先にずっと一緒にいられる未来があるって信じてるから

だから、だから決してこの手は離さない

絶対に離せない








今カノの憂鬱 -完—
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