僕等の居場所[短編]
村瀬 竜
「うっせぇんだよ、くそばばぁ!!」
そう叫んだ竜は教室をでていった。
服装、髪の色、いろいろな所に開けてあるピアス……

荒れていた竜に対するクラスメートの視線はけして良いものではなかった。

いつキレるかわからない竜を恐れ、みんなが距離をおいていた。
担任までもが、いつも竜の機嫌をうかがっていたのだ。


今日みたいな事はしょっちゅうあった。

でも、竜をとめてくれる人なんていない。
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