シークレット ハニー~101号室の恋事情~


五十嵐さんと会うようになってから買った電化製品なんてないし……じゃあなんだろう。
小さいものだからどこにでも仕掛けられそうだけど……。

でも、戸締りはきちんとしてるから、ピッキングでもされない限り部屋の中には入れないハズだ。

窓か?
そう思って部屋中の窓を見たけど、鍵が壊された様子もない。

そうなると……洗濯物を干してる間に、干してる衣類に、とか。
でもさすがに水洗いされたらダメだろうし。

もー……どこ?!
なんで疲れて帰ってきて盗聴器なんて探さないといけないの。

イライラしながらも、そんな物騒なものが仕掛けられた部屋でなんて落ち着いて過ごせなくて、とりあえずテレビの後ろとか物陰をガタガタしながら確認していた時。
後ろで玄関ドアが開いた。

しまった。盗聴器探しに夢中になって鍵かけてない。
まさか犯人―――。

そう思って勢いよく振り返ると、そこには驚いた顔をした五十嵐さんがいて。


「おかえり。どうしたの? 鍵開けたままで。危ないよ」





< 108 / 313 >

この作品をシェア

pagetop