シークレット ハニー~101号室の恋事情~


「他の課では知らないけど、監査課は入ってきた年数とか関係ないから。
あんまり気を遣ったりしなくてもいいと思う」
「そうなんですか?」
「みんな自分で飲みたければ入れるし、個々が好きな人の集まりだから。
課長と雨宮さんは違うみたいだけど」


まぁ、確かに。
別に集団が好きだってわけではないけど、監査課の人たちを見ていると、とてもじゃないけどひとりが好きだなんて事は恐れ多くて言えない。
ひとりでいるのをこよなく愛してるって言っても過言じゃないって言い切れるほど、ここの課の人は単独行動が好きだと思う。

それに比べたら私なんてひよっこもいいところだ。

そう思って苦笑いをしてから、インスタントコーヒーをそれぞれのカップに入れる。


「でも仕事のできる人たちだから一緒に働いていて安心できますし、自分も頑張ろうと思えます。
実は、監査課にくるまでちょっと仕事関係で色々あって落ち込んでたりもしたんですけど、今は仕事が楽しいです」



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