シークレット ハニー~101号室の恋事情~
あのソファでの行為はふわふわしていてあまり記憶にないんだけど、そこだけは確認したから。
そう考えて、自分の真面目さを再確認する。
初めて感じる気持ちよさに戸惑いながらも流されて、記憶さえ曖昧なのに、そこだけはしっかり覚えているなんて。
「じゃあ問題なしでしょー。
まぁ、唯一傷ついたとすれば雨宮自身だけど、傷つくどころか気持ちよかったみたいだし」
「……まぁ、はい」
不感症疑惑を払拭して、抵抗もろくにできなかったくらいには気持ちよかったのは事実。
でもそうか。私、別に不感症ってわけじゃなかったんだ。
ってなると、野田とか元カレが下手だったって事なのかな。
それとも、五十嵐さんがそういう事に慣れてるだけ?
……なんかどっちもあたってるように思えるけど。
「五十嵐さんって、恋愛関係で記事になった事あるんですか?」
「何回かあったけど、話題作りじゃないかなって感じだった気がする」
「話題作り?」