双子なシンデレラ

1日1回


『こ、これでよろしいでしょうか? お義姉さま』


 シンデレラは、声をそろえて言いました。

 ぐったりと疲れはて、服や髪などが余計にぼろぼろに見えます。


「……まぁ、いいでしょう」


 カリナは、全身を映す鏡で自分の姿を眺めながら答えました。

 薄い赤色の生地に濃いピンク色レースをつけたドレスに、首の後ろで服の生地と同じ色のリボンでまとめた髪型です。


「靴! この色は似合わないわ。違うのを持ってきなさい!!」


 空色の大きなリボンを頭の上につけ、自分の姿を頭の先から爪先まで眺めていたコーリンが叫びました。

 淡いブルーの生地に、薄い黄色のレースがあるドレスを着ています。


 二人とも、シンデレラと違ってとても華やかで綺麗な格好です。

 軽く白粉などをまぶし、お化粧までしております。

 服の生地もなめらかで、高級品だと一目でわかるほどでした。

< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

鎖を解き放し者
久美禾/著

総文字数/9,309

ファンタジー21ページ

表紙を見る
†幻獣国物語り†雪凪編
久美禾/著

総文字数/2,126

ファンタジー3ページ

表紙を見る
†幻獣国物語り†金崋編
久美禾/著

総文字数/4,022

ファンタジー6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop