もうひとつの恋
なにより自分が健太の晴れ姿を見てみたかった。


さとみさんに誘ってもらえたことも、なんだか自分が父親代わりになったようで嬉しい。


「大丈夫です!

日曜日必ず行きますから!」


さとみさんは嬉しそうに俺が参加することを喜んでくれた。


「ほんと!?良かったぁ

本当は桜井くん最近忙しそうだから、どうしようか悩んだんだけどね?

健太がどうしても桜井くんに来て欲しいって言うもんだから、無理言っちゃった

ごめんね?」


「いえ、俺も健太のがんばってるとこ見たいですし、無理はしてないんで気にしないでください!
むしろ、誘ってくれて嬉しいです」


「ありがとね!

健太も喜ぶよ

じゃあ詳しい時間とかはまた連絡するから」


そう約束をして電話を切ると、健太の晴れ姿かぁと顔がニヤニヤしてしまう。


おまけにさとみさんにも久々に会える。


喜びも束の間、日曜までに仕事を片付けなきゃいけないことを思い出した。


今日はもう帰ろうかと思ってたけど、もう少しやってくか……


気分を入れ換えるため、コーヒーでも入れようと立ち上がる。


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