もうひとつの恋
「課長、こないだから変ですよ?

やっぱりあれですか?
浮気がばれたんですか?

それなら俺、すぐに奥さん慰めにいきます!」


半分本気だった。


課長がちゃんとしないなら、俺が奥さんの力になりたい。


課長は呆れたように笑いながら俺を見る。


「お前さ、うちの奥さんに一回しか会ってないのに、どんだけ気に入ってんだよ?

だいたい歳だって8歳も違うんだし、お前から見たらおばさんだろ?」


気に入ってんのバレたか……と思いながら、ここはもう開き直ってやれと正直に自分の気持ちを伝えた。


「いや、課長の奥さんなら歳関係ないっすね

俺のドストライクゾーンです!」


課長は俺の勢いに押されながらも奥さんを誉められて嬉しかったのか、少し照れたように笑う。


「うちのに言ったら喜ぶよ」


えっ!?


俺が誉めてたこと奥さんに伝えてくれるのか!?


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