Love Again【番外編集】
『…愛しているからこそ、憎かったのよ…
夫婦の営みだって、お医者様から言われたとおり、排卵日付近だけ。
それも昔とは違って、義務のような…
私だって出来るならあの人の子供が欲しいわ!でもいくら頑張ったって出来ない!』



私は顔を上げて、拓海さんに降ろしてもらうお願いした。
そしてみちるさんと向き合う。



「…まだ、愛しているなら間に合います。みちるさんが今言ったように、同じこと言えばいいじゃない。子供は…1人で作るものじゃない…2人で、2人の愛の結晶なんですから。」



その場に立ちすくすみちるさんをしばらく見つめていた。



『…どこでおかしくなっちゃったのかしらね…間違ってるとわかってても止められなかったのよ。あなたの言うとおり…こんな私にはいくら望んでも赤ちゃんなんて、出来るわけないわね…』



弱々しくみちるさんはそう言った。



『亜希のいうとおり、まだやりなおせばいい。おかしかったことも今ならもとに戻せる。』



『ごめんなさい…もう、2度と…現れないわ。』



もう大丈夫?みちるさんはこんな事を繰り返さない?拓海さん以外の人を利用したりしないよね?



拓海さんに腕を引かれて私は、みちるさんをその場に残して部屋を、ホテルを後にした。
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