Love Again【番外編集】
会計を済ませても店を出ようとしない俺に店員は首を傾げる。


「もう出ますから、気にしないで下さい。」


『はぁ……??』



店員は更に首を傾げて俺を見てた。


そんな時、トイレから晴香が戻って来る。


レジ前にいる俺に気付いて駆け寄る晴香。



『康太、到着するのすごく早い!!もしかして近くで時間潰しててくれたの!?』



「あー…まあ…うん…。」


察した店員は店内へ戻って行った。



『ごめんね?“店内まで迎えに来て!”なんてメールして…』



俺のスーツの裾をそっと掴みながら、申し訳なさそうに言う晴香。



「平気だよ。それより、このまま店出てもいい?」


1分でも早くあの席から晴香を離したいんだけど…


『えっと…トイレって行って席立ったから、一言お礼と帰るって挨拶してくる。ちょっと待ってて!』


パタパタ小走りで席へ向かう晴香。



チッ。あんな奴らに挨拶なんてしなくていいのに。
< 202 / 359 >

この作品をシェア

pagetop