Love Again【番外編集】
連れて来られたのは私の家の目と鼻の先にある小さな公園だった。
今日倒れた私が具合が悪くなったらすぐに家に行けるようにと、護くんが言って話を聞く前に場所を変える事になったんだ。
ここに来るまでの間、お互いずっと無言だった。
繋いだ手の強さと、時おり私の様子を伺うように恐る恐る見て来る護くん。
されたことの無い反応に戸惑って、そうされる度に俯いてしまう。
公園に付いてブランコに座らされ、鎖をギュッと掴むと、向かい合わせに屈んだ護くんが鎖を掴んだ私の両手を握りしめた。
『まず一番の誤解を解かせて?俺は有紀の事、女として見た事は一度もないんだ。
だってアイツは俺の…』
いきなり核心をつく話に思わず目を閉じてしまった。それでも続く護くんの言葉。
『アイツは俺のイトコなだけだから』
「………え?」