睡蓮花と愛

愛なんて


(蓮白)


「蓮白(れんは)、知ってる?」
「なにがー?」

まだ俺がガキの頃
お袋が微笑んで聞いてくる
このときは
まだ幸せに満ち溢れた日常だった
毎日が幸せで、
お袋と親父が俺は大好きだった。

「蓮白っていう名前の意味」
「知らない」
「蓮って“睡蓮“っていうお花のことなの」
「花?」
「そうよ」

嬉しそうな顔をして
楽しそうに話すお袋の顔
そしてお袋はある場所を見た
お袋の視線は庭にある花だった
庭にある花も“睡蓮“だった

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