恋愛ゲーム〜ニセモノかホンモノか〜
ニセモノ
「杏!!お前何してんだよ!」


ユウ‥だ。


「なんにもしてないよ‥?」


なぜか笑ってた私。


「言っとくけど俺、杏の事嫌いになってないよ」

「じゃあ‥好き?」

「ああ‥」


私‥ゲームに勝ったのかな?


ユウの事‥おとせたのかな?


「だから‥こっち来い」

「うん‥」


ガシャッ


私がユウの方を見ても、私の事見てくれない。


どうして?


「じゃあ俺‥戻るから」


言って屋上をあとにしたユウの背中は、冷たかった。


「やっぱり‥戻れないの?」


弱々しい小さな声は、ユウに聞こえる事なく風に消えた。
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