曇りのち友情、時々恋
「ついにこの子も恋する乙女かぁ―――・・・」
ほ・・・・ ほう。
「いやぁー、長かったね! この道のり!!! 幼稚園からの仲の私だからわかるわ!!!」
つい最近までほぼ喋んなかったけどね?
「んじゃ、頑張んなさいよー。 応援すっからさ!! へへっ、何かあったら相談したほうが身のためですよぉー。 んじゃ、あたしは帰るべ。」
にかっ!!)) と、みとしが笑うと彼女は廊下に駆けて行った。
そうか、もう授業全部終わったんだった・・・・。
ボケボケしてるわ。 ははっ。
たまたま先生出張でSHR(ショートホームルーム)ないからな。
なるみが悲しんでたの思い出したわ。(笑)
あたしも帰ろーっと。
・・・・・に、しても。
あたし、恋してんのかね?
来田に??
う――ン・・・・
そういわれれば・・・ そうなのか??
まず、”恋する”っていう感情じたいわけわかんないし。
みとしの言う事を別に否定してるわけじゃないけど・・・・・・。
なんっつーのかな。
わっかんねーな。
自分の心の管理すらできないなんて、なんて情けない!!
ははっ・・・・。
さ、ひとまず帰ろ、帰ろ~。
マフラーして・・・
手袋して・・・
ほーたるー!! なるみーーーっ!!