恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*


「なー、朱莉」

「ん?」

「会長の事なんだけどさ、」

「山岸。その話、やめない?」

「……でも、」


隣を見ると、顔をしかめてる山岸と目が合う。

心配そうに見てくる山岸を笑顔で見た。


「あたし諦めたから。

だから、この話はもうおしまいね。

早く化学室行こ。今日はスペースシャトルの着陸映像だっけ」


山岸は何か言いたそうだったけど、気付かない振りして笑った。





< 227 / 364 >

この作品をシェア

pagetop