恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*
完全に挑発されてる事が分かって、キっと睨む。
だけど、あたしが何かを言うよりも先に、先輩が続けた。
見下したような笑顔を浮かべて。
「相沢くんと青山さんが付き合ってるって噂は聞いた事があるけど、あたしは信じてないの。
だって、相沢くんくらいの男だったら、自分の価値を下げるような女を選んだりはしないでしょ?」
「それ、どういう意味ですか?!」
隣にいた仁美が大きな声で言う。
睨むように見る仁美に噛み付かれても、有田先輩は微笑んだままだった。
「夏休み中にね、3年生は模試があったの。もうすぐ受験だし、その模擬的なモノを学校が準備してくれて。
それ、相沢くんがトップだったって知ってる?」
「……」
「あたし、2位だったんだけど、相沢くんには30点も差をつけられちゃった。
相沢くんの隣に並ぶには、もっと勉強しないとダメみたい」
ふぅって小さいため息をついた先輩が、あたしを見る。
そして。