恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*


先輩が自分の時間を削ってまでして作ってくれたんだから。

せめて、これぐらいは全部覚えたい。


そう気合いを入れて、通学路を歩く。

なんとか1/2を頭に詰め込んだ時、ちょうど校門が見えたところだった。


今日も立ってる生徒会委員と……、相沢先輩。

その隣には、今日も有田先輩が並んでた。


……朝から最悪だ。

あたしなんか自己嫌悪で地面にのめりこみそうなくらい凹んでるのに、有田先輩は正反対にキラキラした笑顔を浮かべて先輩と話してるし……。


……なんか、あたし、完全に空回りしてる。

バイトを始めた時期も、有田先輩との勝負も、頑張り方も。


全部がかみ合わない。



相沢先輩とはあいさつくらいしたかったけど……、有田先輩とは話したくなくて。

校門前で少しちゅうちょしてると、あたしに気付いた有田先輩がにこって笑った。


そして。



< 324 / 364 >

この作品をシェア

pagetop