星に願いを
「でもね、私考えたの。」
「悠さんはきっとその人を忘れられない。
逆を言ったら、その人以外は好きにならないと思った。
だから、それでいいやって。
私じゃない他の誰かを好きになるよりも、その人だけならいいかなって。
それなのに…。」
星子の手を振り払った。
「私、ほしちゃんがうらやましい。」
「美紀ちゃん…。何を言ってるの…。」
「だって、悠さんの心を簡単に持っていってしまったんだもん。」