星に願いを
新たな展開





翌日。


健康管理室のオープンの日。




健康管理室内に設置された相談室は、皆が入りやすいよう食堂の横に設置された。


社員が何でも相談できるように、明るく開放的な部屋で、お茶を飲みながら話を聞く。


今まで忙しい病院にいたせいか、不思議な感覚になる。



「袴田さ~ん♪」


新しく来た相談室の専門相談員・田中に声をかけられた。


「隣の食堂はすごい反響みたいだね。
昼時間には並びそうな勢いだよ。
僕もここでランチすれば、少しはやせるかな…。」


田中はお腹がぷっくりしているおじ様。


先月まで職安の相談コーナーで働いていた。



「特に問題なければ、田中さん早めにお昼どうぞ。」


星子の提案に、田中は満面の笑みをくれた。


「袴田さんはいいの?」


「はい、実は私昨夜飲みすぎてしまって…。お恥ずかしい。」



結局昨夜は3人で飲み明かしてしまった。




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