魔法都市


ふと、窓を見て悠太が来たことに気付く圭斗

「ん?なんか持ってんな、あいつ」

「あ…ホントだ。なんだろうアレ…」

華澄もつられて窓を見る
すると悠太が手に何かを持っているのに気付く

「とりあえず、華澄迎えにいってくれる?受付の人には“うちの特別総指揮官から直に呼ばれた方”って言って」

「ん、わかった」

そう言って華澄はテレポートで下に降りる
下の受付では悠太が居た
それに気付いて華澄が受付の人に声を掛ける

「失礼」

「あ…朝倉さん!!お疲れさまです」

「華澄ちゃん…」

悠太も華澄に気付く
ニコッと微笑んだあと視線を受付の男性に戻す

「お疲れさま。彼、うちの特別総指揮官に直に呼ばれた方なのよ」

「水城さんが!?……これは失礼しました。どうぞ中へ」

「ありがと」

「……」

悠太は何がなんだかわからないという感じになっていた

「篠原くん、こっちよ」

「あ…あぁ」

戸惑いながらも華澄に付いていく
そして気になっていたことを口にする

「華澄ちゃん」

「ん?」

「“特別総指揮官”って…」

「奏のことよ」

華澄に間髪入れずに答える


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