魔法都市


「え…」

部屋に残った三人
シーン…と静かな空気が流れた

その頃奏は上に報告をしに来ていた
MEEOは魔法管理委員会の元にあるため建物から何まで保護されているのだ


「……と、いうことです」

「そう…夕紀の子供が…。大きくなったのね」

奏と話しているのは、MEEOと魔法管理委員会の管理委員長で一番偉い人の佐野弥生(さのやよい)
夕紀の幼なじみであり、36歳という若さでみんなを仕切る立場にいる

「弥生さん…」

「ん?」

弥生は優しく奏に微笑む


「夕紀さんのこと…ホントにごめんなさい」

奏は頭を下げる
その姿に驚くがすぐに優しく微笑む

「奏…頭を上げて」

「でも…」

「もう気にしないで」

弥生は奏の頭を優しく撫でる
それに気付いて顔を上げる

「夕紀が亡くなったのは奏のせいじゃないわよ」

「え…でも…」

「夕紀は奏を守りたくて取った行動なのよ。だから、奏は奏で夕紀を意思を継いで欲しいの」

「弥生さん…」

「…ね?」

優しく微笑む弥生
弥生も夕紀と同じように奏を自分の娘のように慕っていたのだ

「はい…」

優しく抱きしめ大丈夫大丈夫という風に何度も何度も頭を撫でるのだった


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