魔法都市

「水城…お前いまどっから…」

「んぁ?あぁ…あっちから」

少女の名前は、水城奏
奏は悠太の質問に指で上を指して答える

「あっち…?」

悠太は上を見たあと奏を見て声を上げる

「あっち…ってビルの屋上だぞ!?」

「だから、降りてきたんだよ。意味わかる?」

平然と答える奏に悠太は未だに驚きが隠せない
そこへ、風紀委員(ジャッジメント)の一人がやってきた

(ジャッジメント!?なんでこんなところに…?もしかして巡回かなんかだよな)

さっきのことを思い出す悠太
ジャッジメントの一人は特に気にすることなく奏に話し掛ける

「ジャッジメントです。って水城さん!!お…お疲れ様です」

「あー…お疲れ」

「この辺りで何かものすごい音と叫び声が聞こえましたが…何かありました?」

「黒ずくめの男が三人、暴れてたから気を失わせてやった。たまたま通りかかった、この人が危なかったから助けたから被害はなし」

「おい、指さすなよ」

小声で奏に言う悠太

「少しの我慢だから黙って」

と、言う奏

「また…こいつらですか。懲りませんね」

「まぁ…仕方ないわよ。あとの処理はお願いね。行くわよ篠原くん」

そう言って悠太の手を握りその場を去る

「おいっ…」


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