ねぇ、好き。上
☆桃花saide☆
凛くんも、お父様も自分の部屋に行った時…
あたしは、お母様を引き止めた。
このことは、凛くんとお父様は知らない。
「お母様、お話したいことがあります」
「…わかったわ。こっちに来なさい」
「…はい」
「話って何かしら?」
お母様は、自分の髪を指でくるくる回しながら言った。
「あの…、凛くんと同じ部屋にしていただけませんか…?」
どうして、親に敬語を使わなければいけないのか。
昨日まで、敬語ではなかったのに…。
「理由は?」
「理由は…勉強を教えていただきたいからです」
ううん、本当の理由は違う。
緊張するから…なんて言えない。
1人が寂しいから…なんて言えない。
お母様があたしの部屋に入ってくるのが怖いから…なんて絶対言えない。
言ってはいけない…と、思った。
だから、勉強を理由にして頼めば許してくれると思った。