ねぇ、好き。上
わからない。


「優しくしたらさ、おもしろいぐらい俺についてきてさ」



何それ…




おもしろいぐらい…?




それって、

最初からあたしをからかってたってこと…?









「…」
あたしも、友達もただただ、何も言わずに立っているだけ…。









「…なぁ、岩佐。俺は、お前のこと嫌いだから」






“嫌いだから”






“嫌いだから”










その言葉が、あたしの頭をぐるぐる回っている。












嫌いなの…?







そっか。




必要とされてないんだね…









やっぱり、あたしは誰からも必要とされてないんだね。










最初から、わかってた。








わかってたはずなのに…、どこかで期待してた。








誰か1人は、あたしを必要としてくれるんじゃないかって…。








だけど、誰もあたしを必要としてくれない。








お母様だって、凛だって、千尋だって、幹也くんにさえ…







必要とされてない。

















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