ねぇ、好き。上


「大丈夫だって。俺がいるし、守ってやるから、な?」



「…うん…」






「千尋グループ失格だってさ」





「…そっか」









「よーい!スタート」








「行こ」



「嫌だ。行きたくない…」



「しょうがねぇな…。手貸せ」



手?



「やだ、引っ張って行くんでしょ?無理だよ」




「じゃあ、選択肢だ。抱っこがいい?おんぶがいい?それとも、1人ずつ行く?」



「え…じゃ、じゃあ…おんぶがいい…」




「じゃあ、おんぶな」





「…」




「早く乗れよ」






「うん…」




「よっこらしょっ」





「…」




「怖いんだったら、目瞑っとけよ」




「うん…」
< 202 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop