ピアスに恋した少女
結局最後は、そんなこと関係なく、ただ単に捨てられて終わったのだから。
本気で好きだった。
だけど、今では本気で許せない。
今までの“愛してる”という言葉の回数は、アイツの偽りの台詞で。
大好きだったキスの回数は、あたしの頭をおかしくさせる薬で。
あたしはまんまと、彼の罠に引っかかったのだ。
もう早く忘れたい。
そんな衝動で、あたしはベッドから立ち上がり、家にある思い出の物をすべてゴミ袋に詰めた。
携帯を開いて、写メもプリも全部削除した。
そして頭の中から、彼の記憶も憎しみだけを残し、すべて追い出した。
少し気持ちが楽になった夕方。
「ただいまぁー」
玄関のほうから妹が帰ってきた声がし、ようやくあたしは部屋から出た。
「おかえり」
玄関まで迎えると、妹は重そうな部活の荷物を肩に提げ、「はぁー」と一息ついて上がった。
「お姉ちゃん、卒業前の特別日課だから早いのか。てか聞いてよー、部活でさぁー」
「はいはい。とりあえず荷物置いて、手洗ってから聞いてあげるから、由美(ユミ)」
「はぁーい」
本気で好きだった。
だけど、今では本気で許せない。
今までの“愛してる”という言葉の回数は、アイツの偽りの台詞で。
大好きだったキスの回数は、あたしの頭をおかしくさせる薬で。
あたしはまんまと、彼の罠に引っかかったのだ。
もう早く忘れたい。
そんな衝動で、あたしはベッドから立ち上がり、家にある思い出の物をすべてゴミ袋に詰めた。
携帯を開いて、写メもプリも全部削除した。
そして頭の中から、彼の記憶も憎しみだけを残し、すべて追い出した。
少し気持ちが楽になった夕方。
「ただいまぁー」
玄関のほうから妹が帰ってきた声がし、ようやくあたしは部屋から出た。
「おかえり」
玄関まで迎えると、妹は重そうな部活の荷物を肩に提げ、「はぁー」と一息ついて上がった。
「お姉ちゃん、卒業前の特別日課だから早いのか。てか聞いてよー、部活でさぁー」
「はいはい。とりあえず荷物置いて、手洗ってから聞いてあげるから、由美(ユミ)」
「はぁーい」